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知ってる?海外発祥!理学療法とは??

ここでは理学療法が誕生した歴史から、理学療法って一体どんなものなのか、実際の現場での理学療法ってどんなものなのかについてご紹介します!

戦争から生まれた理学療法とは?

 理学療法が誕生したきっかけとなったのが、第1次世界大戦です。戦時中~戦後の中で負傷した兵士を在宅復帰・社会復帰させるための明確な方法が当時はなく、そこで生まれた方法が「理学療法」でした!理学療法が提供されていく中で、学問として成立し、欧米だけでなく全世界に広がっていきました。

1950年代に日本に入ってきた理学療法!

 理学療法という考え方が日本に普及し始めたのが、1950年代前半からとされ、1960年代後半になって急速に普及していきました。当時は、海外から理学療法に携わる先生方を招致して、日本国内に理学療法の基礎を築き上げていきました。また、理学療法士の難易度も非常に高く第1回の合格率は15%、・・・始めは本当に狭き門だったのです!

病気やケガの回復に必須!理学療法を詳しくみていこう!

理学療法っていったい何??

理学療法とは怪我やご病気によって体に障害を負った方に対して、回復を図るために行う方法のことです。リハビリテーションという概念をカタチ作る手段の一つが理学療法になります。理学療法は大きく2つに大別され、運動療法と物理療法に分かれます。

運動療法

怪我で弱くなっている部位へ運動を行うことで、回復を促すことを運動療法といいます。バランス練習や、自転車の練習、歩く練習といった運動療法を通して体の回復を図ります。

物理療法

電気や温熱、超音波などの物理刺激を加えることで回復を図る治療法を、物理療法といいます。物理療法を行うことで血行がよくなったり、骨の癒合がよくなったりと様々な効果をもたらすことができます。目的に応じてどういった物理刺激がいいのかを選択します。

実は意味が違う??リハビリと理学療法の違いについて

「リハビリ」という言葉は一般的によく聞く言葉として世間に普及していますが、この「リハビリ」という言葉と「理学療法」という言葉はどんな違いがあるのかについて解説します。

リハビリテーションとは?

多くの場合は「リハビリ」という略称で呼ばれますが、正しくは「リハビリテーション(rehabilitation)」といいます。リハビリテーションとはなにか?を考えるときに語源に注目してみると、本質的な意味や目的をとらえることができます。

リハビリテーションという言葉の語源は、

「re(再び)」+「habilis(適合させる)」

という2つのラテン語がベースになっています。つまり・・病気やけがなどで障害を抱えてしまった方が、再びその人らしい生活を取り戻し、豊かな人生を送ることができるように支援することをリハビリテーションといいます。

理学療法とは? リハビリテーションとの違いについて

 前述したように理学療法とは怪我やご病気によって体に障害を負った方に対して、回復を図るために行う方法のことを総称して理学療法といいます!リハビリと理学療法の違いをわかりやすく言いますと・・

  • リハビリは 「理念・概念」
  • 理学療法は 「方法」

 病気やけがなどで障害を抱えてしまった方が、再びその人らしい生活を取り戻し、豊かな人生を送ることができるように支援をリハビリテーションといい、そのための方法を理学療法といいます。

もっと詳しく知ろう!現場でのリアルな理学療法について

ここまでは理学療法の歴史や理学療法の基本的な概念について紹介しました。ここからはもう少しリアルな現場に踏み込んだ理学療法を紹介します。

仕事で実際に行っているリアルな理学療法の流れ

ここからは実際に仕事で行っている理学療法の流れについて説明します。患者さんの怪我や病気の回復を促すために行う理学療法の流れは大きく2つに分かれます。

  1. 患者さんの問題点を調べる
  2. 問題点を治療する

まずは原因を調べる!

 みなさんが病気になって病院にいったときには必ず問題となる原因を調べると思います。理学療法も全く同じであり、まずは原因がどこか調べます!ここでは理学療法士が仕事で実際にやっている検査方法を紹介します!

【関節の検査】

例えば・・肩が痛い患者さん。まずは肩がどのぐらい動かせるのかなと分析するために関節を調べます。

調べると50°しかあがりませんでした。

そうすると理学療法士さんは

「この角度までしか上がらないとすると・・ここの筋肉がうまく働けていないな」

「ここの肩の筋肉が痛んでいるな」

など関節を調べることで分析ができます。


【筋力の検査】

例えば先ほどの肩が痛い患者さん。肩が50°しか挙がりません。

「この角度までしか挙がらないということは・・肩のこのへんの筋肉が弱っているかもしれない・・」と予想をたてます。

では肩の筋力を測ってみようという流れになります!


筋力を測ったことで、

「この筋肉が弱っているということは姿勢が悪くなるかな、姿勢もしっかり観察してみようか」

というように分析がいろんなところへ波及していきます。


【感覚の検査】

例えば・・脳梗塞で右半身が麻痺をしてしまった方。

麻痺をしている手足は触られても反応が乏しい。

「もしかしたら感覚が鈍くなっているのかな・・」と予測をたてて検査をします!


検査をしてみた結果、

「触られている感覚が鈍くなっている・・」

「どこかに手足をぶつけて怪我をしやすくなるから気を付けないと・・」

などと評価することで、その後のリスク回避につながることがあります!


【歩き方の検査】

例えば・・先ほどの脳梗塞で右半身を麻痺してしまった方。

右半身の手足がうまく動かすことができないので、当然歩き方もぎこちないものとなります。ではどんな歩き方になっているかをまず観察します。


観察すると・・・

「なんだか右側に傾いて歩いているな・・」

「ということはこの筋肉が麻痺してうまく働けていないのかも・・」

といったように歩き方から原因を調べることができます!

実際の治療とは??

問題点を明らかにしたら、次は治療にうつります。実際に現場で行われている理学療法の治療を簡単な事例を入れてご紹介します!


【ストレッチ】

例えば・・サッカーをしていて足の太ももの裏に負担がかかり、筋肉も硬くなってしまっていることがわかりました。そんなときに使う治療の手法としてストレッチを行い筋肉を柔らかくします。


【筋力トレーニング】

例えば・・膝がO脚に変形してしまった高齢の方。膝が常に曲がっているため、伸ばす筋肉が弱くなっていることが調べるとわかりました。そんなときに膝を伸ばす筋肉を働きやすくするために筋力訓練を行います。


【筋膜リリース】

例えば・・肩が挙がらない方。肩を挙がらない原因として、肩とつながりのある背中の筋肉の硬さが原因となっていることがわかりました。そんな筋肉同士のつながりをほぐすときに筋膜リリースを使います。最近は筋膜リリースがテレビでご紹介されたこともあり耳にすることも多いのではないでしょうか!


【神経と筋肉を強化】

(※少し難しくなりますが、奥深さを知っていただけたらと思いご紹介します。)

例えば、脳梗塞で右半身が麻痺してしまった方。麻痺をしている状態というのは筋力が低下したという病態とは異なり、神経と筋肉との協力がうまくいっていないという状態になります。ということは麻痺をしたら筋力訓練するのではなく、今回ご紹介するような神経と筋肉を結びつかせる訓練を行います。


理学療法に必要な期間について

理学療法の期間については一概にこのぐらいの期間ですとはいえないのがリアルな本音です。1か月で終了する人もいれば、6か月かかる人もいたり、中には3年かかる人もいます。病状の重症度に応じてどのぐらいリハビリが必要かは異なるということです。どのぐらいの期間、理学療法が必要かという点について、これは筋肉にフォーカスした話になりますが、

「一定期間使えずに失った筋肉をもとに戻すのに3倍以上の時間が必要」

とされ、例えば麻痺をして1ヶ月かけて失った筋力を、元にもどすのには3倍の3ヶ月はかかるといわれています。理学療法において考慮するための要素は、もちろん筋肉だけではありませんが、このぐらい時間がかかるのだという参考になればと思います。

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