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理学療法士から他職種に転職するには

このページでは、理学療法士が他職種に転職を考えている方に向けて、転職事情をまとめてみました。給与や人間関係、辞めたくなる理由。そして、転職の際に参考となる年齢の壁や職場の変更、資格を活かした仕事の数々、管理職としての働き方などをご紹介しています。そして、他職種に転職をする時に知っておきたいこと、一般企業の面接で必ず聞かれる質問などについてご紹介しています。転職の際にはぜひ参考にしてください。

理学療法士(PT)が辞めたくなる理由はこれだ!

「理学療法士辞めたいな・・・」一度はそう思ったことがある人多いのではないしょうか? それは理学療法士に限らず、サラリーマンの多くは今の職場に不満や不安を抱き一度は辞めたいと思いながら働いているのではないでしょうか。
理学療法士の転職は収入アップやスキルアップなどポジティブな目的の場合がほとんどですが、なかにはリハ職を離れ一般企業に転職を考える人も多いのです。
国家資格をもとに働き一般企業で働く人達よりも安定した環境のなか、一見順風満帆に思える理学療法士が、いったい「なぜ?」どのような理由で他職種への転職を考えるのでしょうか。

給与(収入)が低く将来が不安

「理学療法士は給与が低い!」「年齢が上がっても給与が上がるのかわからない、だから将来が不安」という考えを抱かれている方が多いようです。
国税庁が発表した「令和元年分民間給与実態統計調査」によると一般サラリーマンの平均年収は約436万円、一方厚生労働省が「民間給与実態統計調査(e-Stat)」のなかで発表した理学療法士の平均年収は約405万円となっています。たしかにこれを見ると数十万円ほど理学療法士の収入が方が少ないですね。ただしこれは平均値なので一部の年収の高い人が押し上げている可能性は高いです。
理学療法士という職種はまだまだ若い職種ですから当然、働く人の平均年齢も低くなっています。なので平均年収も安くなっているのではないでしょうか。

【公益社団法人 日本理学療法士協会統計情報 理学療法士年代別人数 ※2020年3月末 現在】

20代 53,423
30代 43,679
40代 20,917
50代 6,233
60代以降 1,120

このように若い職種ということで20代~30代がもっとも多く50代・60代という年齢層が少ない。なので自分がその年齢になった時の収入のイメージがつきにくいことも将来の不安要素に繋がってしまうのでしょう。

では男女年代別に理学療法士と日本全体の年収を見てみましょう。

【賃金構造基本統計調査 / 理学療法士男性】

20~24歳 319万円
25~29歳 388万円
30~34歳 423万円
35~39歳 468万円
40~44歳 488万円
45~49歳 510万円
50~54歳 582万円
55~59歳 558万円
60~64歳 445万円
65~69歳 432万円

【賃金構造基本統計調査 / 理学療法士女性】

20~24歳 321万円
25~29歳 377万円
30~34歳 387万円
35~39歳 414万円
40~44歳 453万円
45~49歳 480万円
50~54歳 489万円
55~59歳 535万円
60~64歳 406万円
65~69歳 314万円

国家資格というのもあり男女の差はほとんどないことがわかります。平均給与を年齢階層別で見ると年収の上昇の波の大きさはなだらかになっています。では、日本全体ではどのようになっているのでしょうか。


【男性】

20~24歳 278万円
25~29歳 403万円
30~34歳 470万円
35~39歳 529万円
40~44歳 582万円
45~49歳 629万円
50~54歳 679万円
55~59歳 686万円
60~64歳 522万円
65~69歳 406万円

【女性】

20~24歳 248万円
25~29歳 328万円
30~34歳 321万円
35~39歳 313万円
40~44歳 318万円
45~49歳 324万円
50~54歳 320万円
55~59歳 301万円
60~64歳 254万円
65~69歳 211万円

平均給与を年齢階層別にみると、男性は60歳未満までは年齢が高くなるにしたがい平均給与も高くなり、55~59歳の階層(686万円)が最も高くなっていますが、女性は年齢による較差はあまり大きくないようです。しかし、男性と女性の年収格差は大きくなっています。
理学療法士は男女の収入差もあまりなく、日本全体で比較すると確かに高収入とは言えないかもしれませんが、60代になっても比較的安定して収入を得ることが可能のようです。

理学療法士の年収について詳しく知りたい方はこちら

職場の人間関係が嫌になった

理学療法士に限らず人間関係を理由に転職する人は少なくありません。
平成30年雇用動向調査結果の概要からみてもその他の理由を除いて職場の人間関係が好ましくなかったことによる転職者が男性7.7%、女性11.8%となっています。女性は男性に比べ約4%ほど高いことから職場での人間関係を重要としていることがわかります。

【平成30年雇用動向調査結果】

仕事の興味を持てなかった 男性4.6% 女性5.5%
能力・個性・資格を生かせなかった 男性4.8% 女性4.3%
職場の人間関係が好ましくなかった 男性7.7% 女性11.8%
会社の将来が不安だった 男性7.6% 女性4.0%
給料等収入が少なかった 男性10.2% 女性8.8%
労働時間、休日等の労働条件が悪かった 男性10.0% 女性13.4%
結婚 男性0.7% 女性2.6%
出産・育児 男性0.3% 女性1.3%
介護・看護 男性0.6% 女性1.2%
定年・契約の満了 男性16.9% 女性14.8%
会社都合 男性5.9% 女性4.7%
その他の理由(出向等を含む) 男性29.4% 女性25.5%

「平成30年雇用動向調査結果の概要」

引用)https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/19-2/dl/kekka_gaiyo-04.pdf

理学療法士は患者さんや利用者さんとコミュニケーションを取り、信頼関係を築かなければならないので、何よりも第一にコミュニケーション能力を求められる職種です。しかし、この場合の人間関係でのストレスになるのは、リハビリスタッフを含めた職員間によるものです。では、どのような人間関係の悩みがあるのでしょうか。

  • 新人の理学療法士は、先輩や上司からリハビリのプログラムについて指導や指摘を受けることも多く、わからない事を質問したくても厳しい先輩や上司には委縮し聞きにくいなどの状況が続くと精神的ストレスが溜まる
  • スタッフ同士の関係性が悪く施設内の雰囲気が常にピリピリしているのが耐えられない
  • プライベートの時間も大切にしたいと思っていても、先輩から研修会や勉強会に強制的に参加させられ、うんざりする。

理学療法士の仕事に向いていないんじゃないかと思う

理学療法士は、子供やお年寄りまで幅広い年齢の人と直に接することが多い仕事です。また、医師や看護師などほかの医療スタッフと連携して治療にあたるのでよりコミュニケーションを積極的に図る必要があります。
理学療法士に向いている人とはどのような資質をもった人でしょうか。

  • 人とのコミュケーションが得意な人
  • 相手の立場にたてる優しく思いやりのある人
  • 知識を求め勉強熱心で向上心のある人
  • 責任感のある人
  • 忍耐力のある人

こういったところでしょうか。
でも、あくまで資質ですからこれに全て当てはまらなくとも、誰かのために一生懸命になれる人ならたとえ口下手だったり多少コミュニケーションが苦手でもいいと思います。患者さんもいろいろなタイプがいますし、大切なのは「患者さんの身体を少しでもよくしたい」という強い気持ちが重要なのですから。とくに、リハビリは自分ではなく患者さんのペースに合わせることが重要ですから、思うように結果が伴わないこともあるでしょう。そういった意味では忍耐力も重要ですね。
とはいえ、仕事をしていくなかで「理学療法士の仕事に向いていないんじゃないか」と悩んでいる人も少なくはないはず。どの仕事も憧れて就職してみたものの現実とのギャップを感じたり理想とはかけ離れていたなど思うことは誰にでもあります。
しかし、どうしても向かないと思い悩んでしまったら、無理に続けることはないと思います。 一度ゆっくり考え理学療法士以外の仕事を経験するのもいいでしょう。

理学療法士以外の仕事を経験してみたい

他職種に転職しようと考えている場合、できれば理学療法士の資格を生かした仕事に就きたいと考える人が多いようです。

病院や介護施設以外では以下のような仕事に就いている人がいます。

  • 医療系のコラム執筆
  • パーソナルトレーナー
  • ヒューマンケア・ロボット事業
  • 医療機器メーカー福祉関連機器の販売
  • 行政機関の健康増進事業

理学療法士は、さまざまな業界から求められる職種であり、幅広い活躍の場があるといえるでしょう。

理学療法士以外の仕事なら収入が上げられるんじゃないかと思う

現状のままでは望むような給与を得ることが難しいと、収入アップのために理学療法士以外の仕事を考えはじめるようです。

その場合、
「なぜ、この仕事に就きたいと思ったのか」
「いくら収入が欲しいのか」
など、具体的に考えておくとよいでしょう。

気になる理学療法士(PT)の転職事情

これまで理学療法士が辞めたくなる理由を見てきましたが、他職種への転職事情はどうなっているのでしょう。

年齢の壁

世間一般、転職をする際に「年齢の壁が、、、」とよく聞きます。年齢の壁とはどのような時に感じるのでしょう。

なぜ、40歳以降の転職が厳しいと言われるのか!

理学療法士は転職しやすい職種です。40代だからといって一般サラリーマンのような厳しさになることはないでしょう。 一般サラリーマンの場合、若いとは言えない40代以降の転職が厳しいのは事実です。しかし、年相応の経験やスキルがあれば採用を勝ち取れる可能性は十分にあります。だからといってこれまでと同じ年収をもらえるとは限りません。もちろん年収アップする人もいますが、場合によりますが年収ダウンになる人も多いのです。

なぜ、40歳以降の転職が厳しいと言われるのか!

理学療法士は転職しやすい職種です。40代だからといって一般サラリーマンのような厳しさになることはないでしょう。
一般サラリーマンの場合、若いとは言えない40代以降の転職が厳しいのは事実です。しかし、年相応の経験やスキルがあれば採用を勝ち取れる可能性は十分にあります。だからといってこれまでと同じ年収をもらえるとは限りません。もちろん年収アップする人もいますが、場合によりますが年収ダウンになる人も多いのです。大企業勤めの人に多い特徴として、プライドが邪魔して年収ダウンを認められず転職活動が長期化してしまい、いつまでたっても転職先が見つからないこともあります。
40代からの転職を成功させるためには、これまでのプライドや肩書に拘らず、素直さや謙虚さを持っていることが望ましいです。

求人の条件欄で見る年齢制限例外事由「省令3号のイ」

雇用対策法が改正され、平成19年10月から、事業主は労働者の募集及び採用について、年齢に関わりなく均等な機会を与えなければならないこととされ、年齢制限の禁止が義務化されました。
労働者の募集および採用の際には、原則として、年齢を不問としなければなりませんが、例外的に年齢制限を行うことが認められる場合があります。
その中で比較的多くみられるのが

【例外事由 3号 イ】
長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、若年者等を期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合

例えば、
「長期キャリア形成のため35歳まで」
このように記載されていることがあります。
求人募集の際の年齢制限はあくまでも「目安」としての年齢なので36歳でも応募することはできます。
その場合は一言、なぜ応募したのか添えると企業の募集意図を汲んでいることは伝わります。
しかし、企業の採用方針で年齢制限をしているので、その年齢までの人の方が採用につながりやすいと考えられることも考慮も必要です。

理学療法士として職場を変える【理学療法士の転職先の特徴と選び方】

いま勤めている病院や施設の人間関係や給与・待遇面に不満があるのであれば職場を変えてみるのもよいでしょう。それぞれの理学療法士転職先の特徴についてまとめてみました。転職先を選ぶ時の注意点や、失敗してしまうケース、転職先の特徴(病院、クリニック、介護施設、訪問、教員など)について。また実際の転職の事例、キャリアアップするためのポイントについてご紹介しますので、是非参考にしてください。

理学療法士の転職先の特徴と選び方について

管理職として働く

一般的に理学療法士が大規模な病院なども役職がつくとしても主任や課長どまりが多く、それ以上の昇給やキャリアアップは現実的に少ないとされています。
近年、介護業界では民間企業の参入が増え多店舗展開している企業があります。そのような企業の場合に管理職として全体を統括する「マネージャー職」を登用することがあります。

マネージャー

介護業界のマネジャー職といえば「エリアマネージャー」があります。 主な仕事内容は、現場の知識だけでなく担当のエリア店舗が持つ課題を見つけ出し改善を図り、エリア全体での収益改善策を検討するなど重要な業務になります。また、スタッフとの人間関係も非常に大切になるのでコミュニケーション力も必要となるでしょう。
介護業界のエリアマネージャーは、待遇においても比較的給与の水準が高くなる傾向があります。

理学療法士を辞めて他職種(一般企業)で働く

企業は、モノを生産し商品として販売したり、サービスを提供したりすることにより対価を得ます。
大まかな職種は共通していますが、会社によって内容は異なることもあります。
簡単にいうと
事務業務にしても、業界や会社の規模によって名称も仕事の進め方などが違うのです。
つまり、転職するたびにたくさん覚えることが必要になるのです。
だからこそ、自分の持っているスキルや強みが企業の仕事でどのように貢献できるのか具体的に話せることが必須となります。

他職種で働くなら知っておきたいこと!

理学療法士が他職種へ転職するなら知っておくべきことってどんなことでしょうか。

とにかく謙虚に

高いコミュニケーション能力を必要とする理学療法士ですが、一般企業においてのコミュニケーションスキルは、チーム単位で成果を出すことが求められることが多いため、チームメンバーとの適切なコミュニケーションをとることが成果につながることもあり、重要となります。
これまでの理学療法士の経験が長く技術に優れていても、業務も業界も異なる転職先の職場では社会人未経験と思い、謙虚な姿勢が大切です。なぜなら医療業界・PT業界しか通用しない場合があるからです。

職務経歴書は分かりやすく

職務経歴書は、これまでの職務経験や成果、スキル、自己PRなどをまとめた書類で、転職活動において重要な書類です。
理学療法士としての転職でないときは、専門的用語などはあまり使わず読み手が分かりやすくするのがよいでしょう。
そうなると「どう作成したらいいのか分からなくなってしまう」という人もいるでしょう。そういった場合は転職エージェントなど利用することをおすすめします。

他職種で働く人におすすめの転職エージェント

立場や環境の違いにこだわらない

「前職では主任だった」「そんなこと自分がするのか」などこれまでの自分の役職や立場を言ったり、「これまではこうだった」「前の職場では違った」という前職の職場環境と比較するのはやめましょう。新しくスタートするのですから、すべて切り替えて挑むことが大切です。

協調性

クライアントとのやり取りが多い営業職以外にも間接部門においても協調性は必要になります。 企業が求める協調性は、立場の違う人同士が協力しながらも現状のやり方に疑問をもち改善できることです。

協調性から企業が得るものは

  • 円滑なコミュニケーション
  • トラブルもすぐ対応できる
  • 部署やチームの相乗効果

これらは、一般的な社員同士の調和ではなく、課題解決のための協力体制と活発な意見交換による業務の円滑さであるといえるでしょう。

一般企業の面接で必ず聞かれる質問と回答のコツ

【質問1】理学療法士ってどんな仕事なんですか? 【回答のコツ】
医療業界にいると知っているのが当たり前になってしまいますが、理学療法士という職業は世間一般にはあまり浸透してないので、知識のない人にもわかるように端的に伝えられるようにしておきましょう。
【質問2】なぜ、資格に関係ない仕事に転職するのか? 【回答のコツ】
理学療法士をやめようと思ったきっかけから、転職したい企業にたどり着くまでの流れを伝えられるようにしましょう。併せて、自分がその企業にどのように貢献できるのかも話せるように考えておくとよいでしょう。
【質問3】理学療法士以外のスキルは何があるか? 【回答のコツ】
中途採用として企業は即戦力を求めます。したがって理学療法士以外の強みを知りたいのです。自分を見つめ直し資格以外のできることなどを伝えるようにしましょう。
【質問4】また、理学療法士に戻るつもりはないのか? 【回答のコツ】
企業としては長く働いてくれる人を採用したいので本気度を確認する上でも聞かれるでしょう。多少迷いはあっても「戻るつもりはありません」と断言するに越したことはありません。

実際の面接ではさまざまな質問をされることと思いますので、あらかじめ想定しておくことをおすすめします。

転職を考えている理学療法士(PT)におすすめの転職エージェント

理学療法士として働く場合のPT転職に強いオススメの転職サイトと人気ランキング

理学療法士に強いおすすめの転職サイトや実際に利用されている人気のランキングについてまとめました。転職サイトの特徴や実際の口コミについて。また転職サイトを使うとどんなサポートを受けられるのか、失敗しないためのポイントや、登録の仕方まで詳しくご紹介します。

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