理学療法士1年目で転職しても大丈夫!もう辞めたいと悩んでいる新卒理学療法士の方へ
このページでは理学療法士1年目の方の転職事情についてまとめてみました。新卒者が辞めたくなる理由や、実際に悩んでいた方のお話、1年目でも転職が有利になる制度について。新卒一年目で本当に転職できるのかについてや、PTをやめるのか、職場を変えるのかなどの今後の進路の方向性も含めてご紹介します。辞めたいと悩まれている新卒者は是非参考にしてください。
目次
新人1年目で辞めたくなる理由
理学療法士になって間もない新人の理学療法士が、何故辞めたいと思うのか、退職に至る理由をご紹介します。
1年目からプレッシャーが強い
理学療法士1年目として入職すると学生の時とは違い、患者さんを実際にリハビリしていくことになります。はじめのうちは先輩理学療法士がついてくれますが、徐々に一人で担当することが増えてきます。実習の時には出会えなかった様々なご病気の方を担当し、わからないことがほとんどな場面が続きます。しかし患者さんや患者さんのご家族は新人ということなど関係なく、一人前のリハビリの先生として見ます。自分の勉強不足のせいで、患者さんが歩くことができなかったら・・、手が動くようにならなかったら・・とその方の人生にとって重要な役割を果たすことをプレッシャーとして感じる方が多いようです。
上司や先輩からのパワハラ・人間関係
新人理学療法士は一人前と評価されるまでプリセプターと呼ばれる教育担当者がつきます。人によって仕事に向かい合う価値観や温度差は異なり、担当の方との相性もあると思います。よくあるのは教育担当者から必要に「患者さんのために〇〇するべきだろ!」や「そんなんじゃ患者さんはよくならない!」など患者さんを思う気持ちが強いがために、新人に気持ちをぶつけてしまう場面はありがちです。新人さんはそんなパワハラや人間関係に耐えられなくなり退職を考えます。
残業の多さ
新人ということもあり、学ぶことはつきません。はじめのうちはしっかり患者さんの評価・治療が行えているかを判定するために、学生同様にレポートを作って、症例発表をさせるところも多いです。ただそうなると業務後にレポートや資料を作成をしなければなりません。また勉強熱心な勤務先では、業務終了後に技術研修や他セミナーの伝達講習などを行うことがあり、帰宅するのは21時、22時になってしまうなんて方もいるようです。残業が多くなるのが日常になってしまう方は、心身ともに疲弊し辞めたいと考えるようになります。
勉強が辛い
リハビリ分野は奥が深く、学べば学ぶほど先が見えないと思える時もあります。この奥深さを楽しいと思えるか、難しすぎて辛いと思うかは人によって異なります。もし辛いと思う方であれば、勉強熱心な方が多い職場であればあるほど、だんだん勉強するのが辛くなり、退職を考えるようになります。
給料、年収が低い
リハビリの分野は、患者さんの日常生活を取り戻す責任ある仕事をしているにもかかわらず給料は思ったほど高くありません。とてもやりがいがある仕事ですが、ご自身の働きに見合った金額をもらいたいと考える方が多く、もっと給料が高い職場はないかと退職・転職を考えるようになります。
実際に悩んでいた新卒者のエピソード
【総合病院で勤めていたAさん場合】
総合病院で勤めていたAさんは、まじめで成績も優秀な方で、教育担当者ともぶつかることなく働いていました。1年目は時間をかけて、ゆっくり患者さんと向き合いたいと思っていたら、次から次へと単位をこなすことが日々求められて、少しづつ違和感を感じる日々を送っていました。Aさんはまじめなこともあり、仕事を振られると断れず、先輩の学会資料や勉強会の資料作成の手伝い、委員会の仕事、その他イベント企画や計画書等の書類作成などを抱え込んでしまい毎日遅くに帰宅されていたようです。さらに土日は病院主催で理学療法士の手技の勉強会を開き、受付業務や経理業務なども行い、休みなく働いていたそうです。そのため日々の心身の疲労が重なり、退職にいたったと聞きます。
新人理学療法士ならではの率先して業務を手伝わなければという大変さや、残業の多さ、休日返上して業務に当たれなければならない辛さがあったようです。
新人1年目の転職が有利になる国の制度について
辛い実習や国家試験を乗り越えて、やっとの思いで働く職場を決めた理学療法士1年目ですが、人間関係や待遇面で職場になじめないなどの理由で、転職を決意する方もいると思います。1年目での転職と耳にすると、なかなか定着しない不利な印象を抱くかもしれませんが、新卒1年目だからこそ、転職に追い風となる国の制度があります。
特定求職者雇用開発助成金(三年以内既卒者等採用定着コース)
学校等の既卒者や中退者の応募機会の拡大および採用・定着を図るため、既卒者等が応募可能な新卒求人の申込みまたは募集を行い、既卒者等を新規学卒枠で初めて採用後、一定期間定着させた事業主に対して助成金を支給します。
引用)厚生労働省HP
上記の制度は要約すると、中小企業(常時雇用する労働者数100人以下)なら、採用1年定着後に50万円、2年後10万円、3年後10万円の計80万円が受け取れるというものです。雇う側としても新卒1年目を雇用するメリットがあります。転職1年目でも自信をもって引け目を感じずに望みましょう!
新人1年目で本当に転職できるのか
新人理学療法士でも、必ずあなたを必要とする事業主がいます。事業拡大中の会社や施設では中途採用と同じぐらい新卒採用を積極的に行っています。新卒1年目だけど、今転職を考えている方は、次こそは良い職場で長く働きたいと思っていることでしょう。成長企業で、会社と自分の成長を両軸で考え、キャリアアップを視野にいれて転職を考えてみるのがおススメです。
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退職を決意したら早めの判断がおすすめ
あなたがひそかに退職を決意したら、次に向けて、転職活動をいち早くするべきです。ただ転職先の雇用条件や職場環境をしっかり調べないまま、慌てて転職しないことが大切です。細かい条件を見逃してしまうと、同じような失敗をしてしまう可能性が高いため、慎重に転職先を選びましょう。転職を無事行うためには他には患者さんの引継ぎなどもしっかり計画的に考えないといけません。上司には余裕をもって転職の意向を伝えましょう。
新人1年目で転職するなら転職エージェントを
1年目での転職は不利な要素もあるため、無事に転職を行うためには転職のプロに手伝ってもらうのもおススメです。1年目ですと転職経験がなく、どのように探していいかわからないことが多いため、転職経験が豊富な担当さんに相談するのもいいでしょう。相談しているうちに自分の内面が見えたり、自分にはこういう職場が合っているかもと改めて分かることもあるかもしれません。
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