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訪問リハビリで働く理学療法士の年収は?

ここでは訪問リハビリで働く理学療法士の給料・年収についてまとめました。訪問リハビリの中でも訪問看護ステーション、訪問リハビリテーションなどの違いや、それぞれの特徴、訪問リハビリの年収、実際の訪問リハで働く理学療法士の給料についてご紹介します。また訪問リハに昇給があるかや管理職になったら給料はどう変わるのかについてもご紹介します。是非参考にしてください。

訪問看護ステーションと訪問リハビリテーションの違いについて

まず訪問リハビリを行う事業所は大きく分けて2つあります。一つ目は訪問看護ステーション、二つ目は病院やクリニック、介護老人保健施設などの施設の二つがあります。

  1. 訪問看護ステーション
  2. 病院やクリニック、介護老人保健施設などの医療・介護施設

下記にそれぞれの特徴をまとめてみました。

業務内容 訪問看護ステーション:訪問業務のみ
医療・介護施設:施設内のリハビリと訪問業務の兼務
人員や連携する職種の違い 訪問看護ステーション:事業所に必ず看護師がおり、定期的に看護師も訪問する
医療・介護施設:施設内に医師がおり、リハビリ専門職員が医師、看護師と連携
訪問リハビリの内容 訪問看護ステーション、医療・介護施設:共にご自宅での個別リハビリや環境設定、基本動作訓練など提供内容は同じ

今回の訪問リハビリの給料・年収については訪問看護ステーションについてです。下記に詳しくご紹介していきます。

訪問リハビリで働く理学療法士の給料・年収について

訪問看護ステーションは近年、高齢者ができるだけ住み慣れた自宅で長く暮らせるようにという社会の流れに伴い事業所が大幅に増えました。そのため理学療法士の活躍の幅が広がりました。給与形態は病院やデイサービス、クリニックなどとは異なり、インセンティブ制度を設けているため高額な求人が多く、理学療法士に人気の分野となっています。

訪問リハビリの年収 400万円~650万円
インセンティブ手当 月に80件などが多い(65件からも少ながあり)
1件3500円~4000円程
退職金 ないところも多い

訪問リハビリは年収が高いためか、退職金制度を設けていないところもあるようです。ただ理学療法士の分野ではなかなか到達できない年収600万も実現できる分野です。下記に訪問リハビリ求人の特徴をまとめてみました。

  • 年間休日は120日以上で土日祝日休みがほとんど
  • エリアによっては訪問移動は自転車、地方は車を支給されることあり
  • マイカー通勤、訪問が可能なところも多い
  • 書類業務は他の業態に比較すると多い
  • 年収600万円以上も可能

インセンティブ制度の仕組み

インセンティブ制度とは出来高制の給与形態のことを言いますが、訪問看護ステーションの場合は「訪問件数に応じて手当を支給する」という条件となります。下記にインセンティブ制度の一例をご紹介します。

基本給 250,000円
インセンティブ手当 月に80件の訪問件数を超えると1件(1時間)につき4000円支給
月に100件訪問した場合
20件×4000円=80,000円
月給 250,000円+80,000円=330,000円

というように、訪問看護ステーションは基本給に加えて、インセンティブ手当がつきます。そのため病院やデイサービスなどの異なる業態に比較し高額な年収となります。

1日の平均的な件数と実現できるMax件数は?

訪問看護ステーションの実情として、1日平均どのぐらいの件数を行っているのかは気になるところだと思います。件数をこなしたいと思っている方も多いですが、体力的にも辛くなってくる方もいます。そこで訪問件数の一日の平均件数とMAX件数のご紹介をします。

1日の平均件数 4~5件
1日のMax件数 8件
※8:30~17:30勤務として60分を7件、40分を1件の計8件ぐらいがMax件だと思われます

設定件数はおそらく1日5~6件だと思いますが、ご利用者様の体調や、他のサービスとの併用によるお休みなどもあるため、実際は1日4~5件ほどとなるでしょう。1日の最大件数については、移動時間も考慮するとおおよそ8件前後がMax件数だと思われます。ただ1日8件を続けることは体力的にも厳しいと思われますので、長続きするようにご自身の体調管理を含めたスケジューリングをするといいでしょう。

【実例紹介】訪問リハビリ勤務のリアルな理学療法士の給料について

とある理学療法士Aさんの訪問リハビリ勤務の月給を公開いたします。年収は月給×12としたものとして算出します。是非参考にしていください。

基本給 300,000万円
とある月の訪問件数 122件
インセンティブ手当 65件以上でインセンティブ手当を支給
1件(1時間)につき4000円の条件
57件のインセンティブ手当が発生
57件×4000円=228,000
月給 300,000円+228,000円=528,000円
想定年収 528,000円×12=6,336,000円

あくまで公開していただいた月給から想定した年収になりますが、年収600万円を超え、高額な分野なのがわかります。

訪問リハビリは昇給ってあるの?

訪問リハビリの分野も昇給制度を設けているところはあります。他の業態と同じように、年に1回5000円前後の昇給をする等の事例や、前年度の実績の訪問件数に応じて、インセンティブ手当を高くするという事例もありました。施設によって昇給する条件は様々なので、訪問リハビリへ転職を考えているのであれば、昇給の制度もしっかり確認しましょう。

訪問リハビリの管理職になったら給料はどうなるの?

訪問リハビリの管理職となった場合は、役職手当などを含め、基本給のアップを見込めます。ただ業務内容は現場の訪問リハビリではなく、スタッフの件数管理や法改定などの運営規定を管理したりと、主に管理業務にシフトするでしょう。そのためインセンティブ手当の支給はなくなるため、もしガツガツ件数をこなしていた方の場合は、給料自体は少し低くなる可能性はあります。しかし管理業務を経験するという貴重な経験ができ、平均的な件数をこなしていた場合であれば給料はアップを見込めるでしょう。さらに体力的な疲弊は現場レベルと比較すると少なくなり、長期的に働きやすくなると思われます。

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今後の法改定による訪問看護ステーションの動向

訪問看護ステーションの中には、スタッフのほとんどを理学療法士等のセラピストが占めている事業所があり、「24時間対応」や「中重度者対応」などが手薄になってしまうのではと問題が挙がっています。そのため厚生労働省は訪問看護を対象とした「看護職員を6割以上配置しないと、介護報酬の対象外(指定を受けられない)」という考えが示され、訪問リハビリへの転職を考えている方は今後の動向に注意が必要です。

終わりに

訪問リハビリは高額な求人ではありますが、今後の法改定による規制などもあるため、条件面だけで素直に決定できない一面もあります。訪問リハビリへ転職する際には今後の介護保険の動向をしっかり調べて決めるといいでしょう。

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