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理学療法士と看護師の年収はいくらくらい?

同じ福祉医療職として、理学療法士と看護師はどちらの年収が上か、手当が手厚いか、さらにはどっちの国家資格試験が難しいかなど何かと比較されがちです。国家資格が必要という点は同様ですし、同じ病棟や施設内で理学療法士と看護師がチームを組んで働くこともあります。ただ、医療分野の仕事でも理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)はリハビリ医療、つまり歩行訓練やマッサージに入浴動作練習などで患者の運動機能や能力の回復を目指しますが、看護師は医師の診察補助や患者のケアなどが中心で、その内容は大きく異なります。当然、年収なども異なりますので、一般的な理学療法士と看護師の年収や月給、そして初任給などを比較してみました。キャリア転職を目指す方や将来的に理学療法士や看護師を目指す方も参考にしてください。

理学療法士と看護師の年収・月給・初任給比較

デイサービスの理学療法士・看護師がメモをしている様子

理学療法士と看護師はどちらも国家資格が必要です。養成校などを経て試験を受けるわけですが、令和3年(2021年)時点での理学療法士の国家試験の累計合格者数は約19万人です。実際に就業している理学療法士となるとこの数値より少ないことが予想されます。一方、平成30年(2018年)時点で就業している看護師は114万人と、圧倒的な多さです。毎年の合格者は理学療法士が1万人程度、看護師は5万人程度、さらに2021年時点で、理学療法士の国家試験は累計50回程度、看護師の国家試験は110回開催とその歴史や受験者数・合格者数の規模自体が違います。となると、人数の多い看護師の方が年収も圧倒的に高いのでしょうか。年収のほか、月給や初任給などを比較してみます。

理学療法士と看護師の年収

厚生労働省の2019年度「賃金構造基本統計調査」の結果によると、理学療法士の年収は409万円、看護師の年収は482万円と看護師の年収の方が高めです。ちなみに、2017年の同調査では、理学療法士405万円、看護師478万円とやはり看護師の方が高いですがこの2年でどちらも増加傾向で推移していることがわかります。男女の年収差はあまりなさそうですが、そうなると月給なのか、手当てなのか、賞与なのか、それともすべてなのか、どの点で看護師の給料が高いのか深堀りしていきます。

理学療法士と看護師の月給(基本給)

年収と同じく「賃金構造基本統計調査」の結果を見ると、看護師の月給が33万円なのに対し、理学療法士の月給は28万円と、給与に約5万円の開きがあります。年間で基本給5万円×12ヵ月で60万円の開きがあり、先の通り年収差は73万円のため、この月給(基本給)が年収の違いを生み出している可能性が高そうです。また、すでに理学療法士として働いた経験がある人が転職した場合、つまり経験者採用の場合は理学療法士でも看護師と同じ程度の月収を得ることも可能です。

理学療法士と看護師の初任給

大学や短期大学、専門学校や養成校を卒業後、新卒採用で理学療法士や看護師になった場合の初任給総支給額を比較してみます。理学療法士の初任給が20~25万円前後(手取り16~20万円程度)、看護師の初任給が26~27万円程度(手取り22万円程度)となります。職場による待遇により異なるため、あくまで平均値ですが、初任給においても看護師がややリードしている状態だということが分かります。ちなみに、「労務行政研究所」発表の2019年度新入社員の初任給調査にある「全産業の平均初任給(総支給額)」では、短大卒は約18万、大学卒は約21万円、大学院卒は約23万円ですので、理学療法士と看護師ともに一般の初任給よりはやや割高であることが分かります。

理学療法士と看護師の昇給と賞与(ボーナス)

年収を大きく左右する昇給や賞与(ボーナス)。ここにも理学療法士と看護師で違いがあるのでしょうか。昇給は勤続年数や役職などが影響しますし、賞与はその企業の業績が反映されるものです。そのため、年により前後するものですが仕事のモチベーションにもつながることですので、平均値を把握しておきましょう。

理学療法士の昇給と賞与(ボーナス)

一般的に理学療法士の年収は年齢が上がるにつれて昇給する傾向にあります。年代別の昇給状況を見ても、年代ごとに50万円以上アップしており、看護師より上げ幅があります。店舗責任者やエリアマネジャーなどの管理職に就いた場合はさらなる昇給や年収アップも見込めます。また、理学療法士の賞与(ボーナス)は月給約2.3ヵ月分の64万円が平均値です。

理学療法士の年代別年収
年代 平均年収 1つ前の年代との年収差
20代理学療法士の年収 350万円 -
30代理学療法士の年収 407万円 +57万円
40代理学療法士の年収 471万円 +64万円
50代理学療法士の年収 537万円 +66万円

看護師の昇給と賞与(ボーナス)

看護師の昇給も勤続年数や経験年数が重要視されます。以下の年代別平均年収を見ると年代が上がるにつれて(経験を積むにつれて)昇給していますが、先の理学療法士よりは上がり幅が低めです。ただ、看護部長や看護副部長、看護師長や看護副師長などの役職についた場合(昇進)は大幅に年収がアップします。また、看護師の賞与の平均は81万円で、月給の約2.5ヵ月分程度がボーナスとして支給されます。理学療法士も看護師もどちらも体力が必要な仕事のため、若いうちは現場で、年齢を重ねるにつれて管理職に就くというケースが多いようです。

看護師の年代別年収
年代 平均年収 1つ前の年代との年収差
20代理学療法士の年収 425万円 -
30代理学療法士の年収 475万円 +50万円
40代理学療法士の年収 515万円 +40万円
50代理学療法士の年収 530万円 +15万円

医療分野の他の職業の昇給と賞与(ボーナス)

理学療法士と看護師以外の医療分野の職業でも、基本的には年齢を重ね、経験を積むごとに昇給する傾向にあるようです。ただ、賞与に関しては意外な結果が出ています。厚生労働省『令和元年賃金構造基本統計調査』の結果では、医療業界の全18職種のうち、看護師のボーナス支給額81万円という数値は、臨床検査技師、診療放射線・診療エックス線技師、薬剤師に次ぐ第4位で、その下に医師、保育士と続き、第7位が64万円の理学療法士と作業療法士です。その下には准看護師、ケアマネージャー、獣医師、ヘルパーなどが続きます。このように比較すると、医療分野の中で看護師と理学療法士の賞与は割と高めということがわかります。

理学療法士と看護師の手当と福利厚生

月収や年収にも関わる各種手当や福利厚生ですが、理学療法士も看護師も大きな違いはないようです。以下は一般的な理学療法士と看護師の手当と福利厚生です。実際には各社、各施設の求人によりますので、応募する前に必ず確認するようにしましょう。会社独自の手当(コンパスの例)や公務員理学療法士や公務員看護師につく手当の例も紹介します。

  • 各種社会保険完備
  • 通勤手当(交通費支給)
  • 時間外勤務手当(残業手当)
  • 夜勤手当
  • 休日出勤手当
  • 育児支援のための夜勤免除
  • 産前産後休暇
  • 育児休業
  • 育児短時間休業制度
  • 研修制度
  • 件数に応じたインセンティブ手当 4,000円/件※コンパスの例
  • 社会保険完備
  • 制服貸与
  • 初任給調整手当 ※公務員の例
  • 災害派遣手当 ※公務員の例
  • 本府省業務調整手当 ※公務員の例

理学療法士と看護師とほかの職種の年収比較

ここまで理学療法士と看護師の年収を比較してきました。では、もう少し視野を広げ、医療業界全般だとこの2つの職種の年収はどのあたりに位置しているのでしょうか。厚生労働省発表のデータを基に、18の職種の年収の実態を比較してみました。また、看護師の場合は同じ看護職の中でも比較、そして公務員の理学療法士や看護師の年収とも比較します。

医療業界における理学療法士と看護師年収

理学療法のスペシャリストの女性が男性高齢者をアシストしている写真

理学療法士は作業療法士と同じ括り(セラピスト職とくくられることも)となっています。看護師は基本給、賞与、年収すべてにおいて上位グループに属しています。また、理学療法士はちょうど中位にいる状況です。ただ、看護師と理学療法士の給料や年収に大きな開きはなく、あくまで平均値のため理学療法士も昇給次第では上位グループに入れるポテンシャルが十分にあります。ちなみに、ここには含まれていませんが、理学療法士の年収とよく比較される柔道整復師の年収は300〜400万円、鍼灸師は350〜450万円、あん摩マッサージ指圧師は350~380万円、視能訓練士(COまたはORT)は300万~400万円(当社調べ)程度となっており、いずれも理学療法士と近しい年収であることがわかります。

医療業界の基本給と賞与、合計年収の平均値一覧(千円以下は切捨てで算出)
職種 基本給年収 賞与 合計年収
医師 1,092万円 77万円 1,169万円
歯科医師 540万円 29万円 570万円
獣医師 511万円 60万円 571万円
薬剤師 478万円 83万円 561万円
看護師 401万円(6位) 81万円(4位) 482万円(6位)
准看護師 338万円 64万円 403万円
診療放射線・診療エックス線技師 415万円 86万円 501万円
臨床検査技師 373万円 87万円 461万円
理学療法士 作業療法士 345万円(9位) 64万円(7位) 409万円(8位)
歯科衛生士 322万円 48万円 370万円
歯科技工士 355万円 29万円 384万円
栄養士 295万円 60万円 356万円
保育士(保母・保父) 293万円 70万円 363万円
介護支援専門員(ケアマネージャー) 330万円 62万円 393万円
ホームヘルパー 288万円 38万円 327万円
福祉施設介護員 293万円 53万円 346万円

出典:厚生労働省『令和元年賃金構造基本統計調査』企業規模計(10人以上)の給与額より算出

看護職における看護師の年収

看護師と准看護師にくわえ、助産師と保健師を総称して「看護職」と呼ばれることがあります。これらの中での年収ですが、実は『賃金構造基本統計調査』では、看護師の定義の中に保健師と助産師も含まれています。つまり、看護師年収478万円という数値は、看護師と助産師と保健師の平均年収といえます。同統計において、准看護士の年収は406万円となっており、理学療法士の年収405万円とほぼ同じ結果となっています。

公務員理学療法士と公務員看護師の年収

民間の理学療法士と看護師を想定した年収を比較しましたが、公務員となるとどうでしょうか。公務員理学療法士または公務員看護師の場合、国家公務員であれば俸給表に、地方公務員であれば給料表により給料が決まっています。これはつまり、公表されている共通の表の号級で給与が決まるのですが、実は理学療法士と看護師では、俸給表と給料表の適用範囲が異なります。理学療法士は「医療職俸給表(二)」で看護士は「医療職俸給表(三)」に属します。比較してみると、一番低い1級1号棒で(二)の表=理学療法士だと150,900円、(三)の表=看護師だと153,300円と2,400円の差があります。ただ、(二)と(三)では号棒の数が異なり、最高月収では(二)448,500円と(三)449,600円とその差は1,100円まで縮まっており、あまり大きな差異はないと言えるでしょう。みなし公務員(準公務員)であれば求人情報や職場規定に則って決まりますが、福利厚生や手当は公務員に準じるためこちらも高年収が期待できます。また、管理職を除く全公務員の2020年(令和2年)の年間賞与は支給月数が4.39ヵ月、ボーナス支給額が133万円でした。過去30年間100万を下回っていないという点からも公務員の収入は比較的高めであることがうかがえます。

理学療法士と看護師の職場による年収の違い

理学療法士・作業療法士がデイサービス施設で利用する用具を確認したり、リハビリの指導をしている写真

理学療法士の職場は病院、診療所、クリニックなどの医療施設が大半で、他に医療福祉中間施設、教育・研究施設、老人福祉施設、児童福祉施設、介護保険法関連施設、身体障害者福祉施設、知的障害者福祉施設、障害者自立支援施設、精神障害者社会復帰施設、高齢者のためのデイケアの企業等があります。一方の看護師もやはり病院(総合病院)が過半数を占め、次いで診療所が就業場所として選ばれているようです。その他には、介護保険施設、訪問看護ステーション、看護師等学校養成所や研究機関、社会福祉施設、保健所や事業所などです。これらは同じ施設でも企業規模により年収は異なりますし、病院も国立(国家公務員)か県立(地方公務員)により年収は異なります。たとえば、コンパスウォークの場合も「歩行訓練特化型デイサービス」と「コンパス訪問看護ステーション(リハビリテーション特化型)」では月収や年収が異なりますが、勤務地などによっては同じになることもあり得ます。結局は職場による年収の違いというよりは、その病院や企業ごとに違いがあったりなかったりということになります。

理学療法士も看護師も高年収を目指せる求人多数のコンパス

先輩スタッフからリハビリの指導を受けたリハプライムの正社員の形態で雇用されたスタッフたち。ptotst、柔道整復師、言語聴覚士、リハビリテーション技師など勤続が長いやりがいを求めるスタッフが活躍(栄養士、義肢装具士、薬剤師は在籍なし)

理学療法士や看護師の求人サイトや就職・転職サイトは多数存在し、実際に求人も多く掲載されているため、選択肢は幅広い状況です。このページにあるような年収の基礎情報を把握したうえで、ご自身にとって最適な条件の求人に応募しましょう。その際はぜひ当社、コンパスウォークもご検討ください。当社は全国にデイサービス(通所)を展開しており、年収も比較的高めです。また離職率が低め(定着率が高い・安定している)であることも評判で、理学療法士や看護師がやりがいを感じて働ける職場です。複数の求人を出しており、勤務するエリアや施設により月給や年収は前後しますのであくまで一例ですが、コンパスの理学療法士と看護師の給与は以下の通りです。現場と管理職ではやはり平均年収にやや差があります。

職種 理学療法士 看護師
勤務施設 平均月給 平均年収 平均月給 平均年収
コンパスウォーク(歩行訓練特化型デイサービス) 28万円~40万円 336万円~480万円 25万円~50万円 400~600万円
コンパス訪問看護ステーション(リハビリ特化型) 30万円~50万円 500万円~600万円
管理職(各店舗・地域のリーダー職) 35万円 420万円~ 35万円 420万円~
本部マネージャー(店舗サポートや研修業務) 40万円 480万円~ 40万円 480万円~

どの施設・職種でも全国平均の「405万円」を上回ることが可能になっています。また、福利厚生や昇給・昇進制度も充実していますので、さらなる年収アップも目指せます。常勤だけでなく非常勤、新卒やパート・アルバイト、准看護士の求人も多数あります。ほかの求人サイトなどとも比較し、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。皆様からのご応募お待ちしております。

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