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理学療法士の40代の年収は?

ここでは理学療法士の40代の年収についてまとめました。まず理学療法士の平均年収について、それから40代の理学療法士、一般サラリーマンとの比較、さらに業種別の年収についてご紹介します。その他、年齢別、施設別の年収情報や、平均的なボーナス額から生涯年収まで様々な情報をまとめました。是非参考にしてください。

理学療法士(PT)の平均年収

理学療法士の平均年収は、約405万円という調査結果があります。賞与については、勤務する施設の給与待遇により支給の有無が異なります。男女別の平均年収を見てみると、男性が約412万円、女性がそれよりやや低い約397万円となっています。令和2年9月に発表された国税庁の民間給与実態調査によると、日本人の平均年収は436万円とされています。理学療法士は国家資格ですが平均年収が社会全体の平均年収に比べて低めなのは、理学療法士は平均年齢が若く、勤続年数が浅いことも原因のひとつでしょう。また、男女によって働く人の数に大きな違いはなく、2018年時点の統計によると男性と女性の比率はおよそ6:4となっています。

平均年収 約405万円
男性の平均年収 約412万円
女性の平均年収 約397万円
日本人の平均年収 436万円

理学療法士の平均年収は、約405万円

※参考)厚生労働省「賃金構造基本統計調査(e-Stat)」

40代理学療法士の年収はいくらぐらい?

40代の理学療法士は一体どのぐらいの年収をもらっているのでしょうか、男女での違いや、40代一般サラリーマンとの比較を下記にまとめてみました。

40代理学療法士の年収はいくらぐらい?

40代 480万円
40代男性 490万円
40代女性 471万円

理学療法士の40代平均年収は、480万円

40代一般サラリーマン(大卒)の年収

40代 510万円
40代男性 573万円
40代女性 403万円

理学療法士と一般サラリーマンの40代平均年収の差は約30万円前後

40代業種別の年収

40代の平均年収を業種別に見ると、全体では「金融」が730万円で最も高く、次いで「コンサル・リサーチ/専門サービス」の706万円、「IT・通信」の673万円、「生活インフラ」の667万円、「メーカー」の660万円が続きます。

業種 全体 男性 女性
IT/通信 673万円 687万円 595万円
Web・インターネット 643万円 670万円 586万円
金融 730万円 818万円 571万円
コンサル・リサーチ/専門サービス 706万円 818万円 519万円
人材・アウトソーシング・コールセンター 510万円 560万円 441万円
メディカル 606万円 697万円 509万円
住宅・不動産 557万円 600万円 469万円
建築・土木 546万円 600万円 466万円
メーカー 660万円 735万円 510万円
商社/流通 577万円 627万円 501万円
店舗/小売/外食 586万円 637万円 476万円
メディア 622万円 672万円 486万円
サービス 528万円 636万円 419万円
生活インフラ 667万円 751万円 470万円

年齢別の年収

年代別で理学療法士の年収をご紹介します。年代の年収推移について参考にしてください。

20代 354万円
30代 418万円
40代 480万円
50代 537万円

40代平均年収は480万円 平均年収405万円より大きく年収アップが図れている年代です

施設別の年収(病院、クリニック、デイサービス、訪問看護)

40代は子供のライフイベントなどが多く経済的にも費用がかかる世代です。その影響で転職を検討することもあるかと思いますが、勤務する施設によって大きく異なります。ここでは、理学療法士の年収について、病院、クリニック、デイサービス、訪問リハビリの施設別の情報をご紹介します。是非参考にしていください。

病院 280~400万円
クリニック 300~700万円
デイサービス 300~500万円
訪問看護 360~600万円

病院で働く理学療法士の年収

病院で働く理学療法士の給料・年収についてまとめてみました。病院の中でも一般病院や大学病院、公立病院や国立病院(国立病院機構)などのそれぞれの特徴の比較や、実際に病院勤務をしている方の年収情報を紹介します。

病院で働く理学療法士の年収

クリニックで働く理学療法士の年収

クリニックで働く理学療法士の給料・年収についてまとめました。クリニックの中でも整形外科やスポーツクリニック、内科クリニックなどで給料に違いがあるのか、実際のクリニックで働く理学療法士の給料についてご紹介します。

クリニックで働く理学療法士の年収

デイサービスで働く理学療法士の年収

デイサービスで働く理学療法士の給料・年収についてまとめました。デイサービスの中でもリハビリ特化型や認知症対応型、趣味重視型、小児専門型などで給料に違いがあるのかや、実際のデイサービスで働く理学療法士の給料についてご紹介します。

デイサービスで働く理学療法士の年収

訪問リハビリで働く理学療法士の年収

訪問リハビリで働く理学療法士の給料・年収についてまとめました。訪問リハビリの中でも訪問看護ステーション、訪問リハビリテーションなどの違いや、それぞれの特徴、訪問リハビリの年収、実際の訪問リハで働く理学療法士の給料についてご紹介します。

訪問リハビリで働く理学療法士の年収

医療業界における理学療法士の年収(他職種との比較)

厚生労働省の2017年度「賃金構造基本統計調査」によると、医療業界における理学療法士の年収は以下のようになっています。

医師 1,233万円
歯科医師 757万円
薬剤師 544万円
放射線技師 503万円
看護師 478万円
臨床検査技師 468万円
歯科技工士 407万円
准看護師 406万円
作業療法士(OT) 405万円
理学療法士(PT) 405万円
栄養士 346万円
歯科衛生士 343万円

※厚生労働省の2017年度「賃金構造基本統計調査」より

また、柔道整復師やスポーツトレーナー、言語聴覚士(ST)、義肢装具士、精神保健福祉士、助産師、鍼灸師、訪問介護員(ホームヘルパー)、診療放射線技師などの給料のデータは参考程度ではありますが、以下の通りです。

柔道整復師 300〜400万円
スポーツトレーナー 500〜600万円
言語聴覚士(ST) 450万円前後
義肢装具士 300〜400万円
精神保健福祉士 300〜500万円
助産師 450〜550万円
鍼灸師 350〜450万円
訪問介護員(ホームヘルパー) 300〜400万円
診療放射線技師 約500万円

というのが一般的な平均年収のようです。経験や勤務する職場、勤続年数、地域格差、常勤や非常勤の違いなどによっても異なります。

40代理学療法士の平均的なボーナス額はどれくらい?

厚生労働省が公表している「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士の平成30年のボーナスの平均支給額は、年間で66万2,200円(平均年齢は32.9歳・平均勤続年数6.1年)でした。ボーナス平均支給額は、男女の差がほとんど見られませんでした。それでは40代理学療法士のボーナス額はいかがでしょうか。

理学療法士の平均的なボーナス額
全体平均のボーナス額 66万2,200円
男性の平均ボーナス額 66万2,700円
女性の平均ボーナス額 66万1,600円

理学療法士の平均ボーナス額 年間で約66万2,200円


40代理学療法士の平均的なボーナス額
40~44歳 男性:88万8700円 女性:86万3000円
45~49歳 男性:90万700円 女性:89万3500円

40代になると平均ボーナス額 年間で約88万6,475円

※参考)厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」

一生涯で稼ぐ生涯年収はどれくらい?

理学療法士の生涯年収では、22歳から59歳までを生涯年収とすると、男性では約1億7758万円、女性では1億6778万円となっており、大幅な格差はありません。生涯年収の差も1,000万円ほどで、キャリアを積んだベテランの女性理学療法士であれば、男性よりも生涯年収が高くなるということは十分に考えられます。

生涯年収 男性:約1億7758万円  女性:1億6778万円

40代なら年収500~600万は目指したい

40代ともなると子育て世代で教育資金などお金がかかるライフイベントなどもあると思います。そのため経済的な余裕をもって生活をするために、年収400万から脱し、年収500~600万は稼ぎたいところではないでしょうか。理学療法士業界は施設によって条件は異なりますが、昇給率が低く、経験を重ねても大きな年収アップは見込めないことが多いと思います。下記に年収をアップさせる働き方についてご紹介します。

年収、月収をUPさせる働き方・コツは?

管理職を目指す

勤務先によって異なりますが、理学療法士の業界は昇給率は少なく、3000~5000円前後のところも少なくありません。そんな中、年収、月収を上げていくために、管理職を目指すのも一つの方法です。職場によっては、管理職になることによって月20,000円~50,000円前後の役職手当が支給され手取り額はアップします。チームをまとめる術や管理業務など新しい分野の勉強も必要になりますが、確実に年収を増やすことになるでしょう。

スキルアップや認定試験などを取得する

クリニックなどではスキルを身に着けることで昇給をさせる体制を設けているところもあります。事例としましては何かの専門的な手技(AKA、SJF、PNFなど)をクリニックで取り入れ、その手技の筆記試験、認定試験などのコースをクリアしていくことにより昇給を設けているところがありました。さらに治療技術が上手いセラピストは、口コミで患者さんが集まり、院長の評価があがり昇給があったという事例もあります。そういったステップを踏める職場を勤務先として検討することや、院長に実力を認めさせるというのも一つです。

評価制度やキャリアアップ制度がある勤務先に入る

一般的に昇給やキャリアアップの制度を設けている施設は少ないです。しかし最近は母体がしっかりしている会社は評価制度を導入し、社員の働きやすさを整備しているところが少しづつ増えてきています。特に最近のデイサービス施設では独自の評価制度を設けているところが増え、これまでの実績や会社への貢献度に応じて昇給できている事例がでてきています。今就職先を検討している人は、評価制度、キャリアアップ制度などをあるところも視野にいれて探してみてはいかがでしょう。

転職サイトを利用して好条件の求人を探す

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理学療法士で年収1,000万円を超えられる?

理学療法士の仕事だけで年収1000万円以上を得ることは現実的には難しいですが、治療院や整体院を開業をし、理学療法士のスキルを生かしつつ経営者として仕事をするのであれば、実現できる可能性があります。あるいは、理学療法士としての仕事の他に、副業で稼いでいる方もいます。今回は理学療法士の平均年収を踏まえつつ、1000万円を実現するための方法について考えてみます。

経営者になる

理学療法士の資格は「医師の指示の下に、理学療法を行うことを業とする者」と定義され、開業権はありません。しかし理学療法としてではなく、整体やコンディショニングとしてサービスを提供すれば開業することができます。この方法で開業している理学療法士は年々増加傾向にあります。診療報酬が今後どんどん厳しくなることがわかっているため、独立して収入を得ようと考えるPTが増えています。経営が波に乗れば年収1000万円を超えることも夢ではありません。もちろん、売り上げが上がるだけでなく、会社が倒産するリスクも視野にいれておかないといけません。治療院として開業しても2~3年ほどで潰れるケースが多いため、治療者としての知識や技術はもちろんのこと、経営や各種マネージメントスキル、社員を雇う雇用側として様々なことを学ぶ必要があります。

海外で働く

もし英語力に自信があるのであれば、海外で理学療法士として働くと、年収1000万円は現実味を帯びてきます。アメリカの場合、NPTE(National Physical Therapy Exam)という試験に合格しなければなりませんが、日本に比べてとても年収が高く人気の職業です。

その資格を取れば、アメリカでは開業権を持つことができ、独立できるため、年収1000万円が実現可能な領域になります。実は、アメリカでは理学療法士になるために大学卒業後3年大学院に通わなければならなく、高い専門性が必要とされています。

副業で稼ぐ

正社員として本業をしながら副業をしている方で多い職種が訪問リハビリ、整形外科クリニック、自費のリハビリテーション、セミナー講師活動でした。専門職として臨床の知識技術をいかし、実際に患者様に訓練、施術をして収入を得る方が多いようです。本業以外で大きな収入が得られれば、副業を合わせて年収1000万円以上を稼ぐことも可能かもしれません。

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40代は開業なども視野にいれてもいい時期

理学療法士が開業するにあたって、知識や経験をもっとも活かすことができるのはデイサービスの開業ではないでしょうか。実際に介護現場で働いていた理学療法士や作業療法士がデイサービスを開業しているケースはあります。40代になりますと、介護保険サービスの知識や機能訓練の技術など現場で身につき、さらに管理職業務の経験のある理学療法士も多いのではないでしょうか。そういった経験がある方はチームを束ねる術を把握していたり、運営管理などの視点で経営者に近い意識で業務に望むことができると思います。当社は業界初の社員独立制度を設け、デイサービスのオーナーとして開業することができます、下記に当社の独立起業のキャリアイメージを紹介しますので是非ご覧ください。

コンパスの独立開業についてはこちら

終わりに

40代の理学療法士年収は一般サラリーマンと比較すると若干低めとなっています。年収500万を下回り、子育て世代で一馬力だと経済的に厳しい場面もでてくるのではないでしょうか。そのため今から年収をアップ見据えるのであれば、働き方を見直すことや各自それぞれの希少価値を高める努力が必要です。今回年収アップの方法も一部紹介しましたが、働き方次第で年収アップを目指せる可能性は十分あります。是非参考にしてください。

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