20代理学療法士が後悔しない転職をするために知っておくべきポイント
このページでは20代の理学療法士が転職する時に知っておきたいポイントについてまとめました。転職するきっかけや、年収事情、年収アップ(昇給)の方法、転職先の特徴について。また40代は転職が難しくなるといった年代における事情や、実際の転職事例についてもご紹介します。是非転職の際に参考にしてください。
目次
理学療法士が転職するきっかけ
若い世代から転職することは珍しくありません。特に20代で「若いうちにもっと経験を積んでおきたい」という考え方をする人は積極的に転職を行います。では、理学療法士はどんな理由で転職しているのか下記にご紹介します。
人間関係について
どの職種、業種でも人間関係のゆがみが原因となって転職のきっかけになることは多いです。理学療法士の場合は、リハビリに熱を持っている人、もっていない人、この温度差で人間関係が崩れることが多いです。自分はこれだけ患者さんのためにリハビリに打ち込んでいるのに、と強い気持ちで仕事をしている方が多く、プライベートを大切してはいけないような雰囲気の職場も少なくありません。
体力面、精神面について(ハードワーク)
リハビリの仕事は、思っているようりもハードです。1日にリハビリする患者さんの人数は18~20人ぐらいが多く、クリニックなどの勤務先によっては30人などに及ぶこともあります。また分野によっては精神的なプレッシャーを感じる場面も多く、小児の分野などは、子供の成長に関わるリハビリを行うために、セラピストの責任は大きいです。また訪問リハビリの分野ですと利用者様のご自宅に上がらせてもらってのリハビリなので、精神的に神経を使う場面も多いです。このように勤務先や分野に応じた大変さがあるため、自分がどこにやりがいを感じるかが重要だと思います。
収入面について
理学療法士として働き始めて数年が経った頃、自分の年収に不満を抱える方は少なくありません。「思うように年収が上がらない」と思い、少しでも前の勤務先より給与が上がる事を期待し転職する方は多くいます。理学療法士の年収は、働く地域や経験年数、勤務する施設形態によって大きく異なりますの、自分の今の職場と比較してどうだろうと考えて、転職のきっかけになります。
そもそもPTに向いていない、PTとしてやっていけない
自分が思い描いていた医療やリハビリができないことで、自分がPTにそもそも向いていんじゃないかと思うケースがよくあります。また常に最先端の医療知識や技術を学ぶことを求められる職業です。しかし、職場によっては、指導者がいなかったり、勉強の機会をあまりもらえなかったりといったこともあり、理学療法士としてやっていく自信を失ってしまうといったケースもあります
スキルアップのため
転職をして多くの職場を経験することもスキルを向上することにつながります。経験豊かな理学療法士は、新しい職場でも臨機応変に対応することができ、広い視野で仕事を行うのに役立ちます。
20代理学療法士が転職する時に知っておきたい年収事情
初任給について
理学療法士の初任給ですが、専門学校もしくは大学を卒業後、新卒採用で就職した場合の初任給は20~25万円前後、年収280~320万円程度であることが多い傾向にあります。入社時の時点では、理学療法士としての働く経験や臨床能力に差がないため、病院・デイサービス・訪問看護、クリニックなどの業態での給料の違いとなっています。
年代別の平均年収
20代の平均年収
平均年収 | 354万円 |
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男性 | 358万円 |
女性 | 350万円 |
30代の平均年収
平均年収 | 418万円 |
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男性 | 430万円 |
女性 | 407万円 |
40代の平均年収
平均年収 | 480万円 |
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男性 | 490万円 |
女性 | 471万円 |
50代の平均年収
平均年収 | 537万円 |
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男性 | 561万円 |
女性 | 471万円 |
分野別の年収
病院の年収
病院の年収は280~400万円とあまり高くない傾向にあります。そのかわり、賞与が安定していたり、福利厚生として病院の診察費用が無料になったりといった特典があります。また、国立・公立病院と私立病院とで、働き方や将来性も変わっていきます。特に国立・公立病院は公務員と同程度の扱いとなりますので、安定した収入の確保とともに、昇給も賞与もお休み・有給・産休育休も確実に取得できるため、安定を求める方にとってはおすすめの職場です。
クリニックの年収
クリニックの年収は350~500万円と病院より少し高めなことが多く、セラピストの技術が優遇されることが特徴です。技術の高いセラピストの影響で患者さんが通ったり、リピートのお客様ができたりと、セラピストの重要性は高いです。働きに見合った昇給や賞与を望めるところも多いでしょう。
デイサービス(介護施設)の年収
デイサービスの年収はおおよそ350〜500万円と人材不足が叫ばれるため、給料は高めのケースが多いです。介護分野における理学療法士へのニーズは、ここ数年のうちに急速に高まり、介護施設の年収は運営母体や地域によって500万円を超える求人も目立ちます。
訪問リハビリの年収
訪問リハビリ、訪問看護の分野は高待遇で勤務できることが多く、年収は360~600万円となっています。基本給にプラスしてインセンティブ手当というものがあり、訪問件数を行った分だけ手当がつきます。その分、他の分野と比較しても年収が高い分野となっています。
理学療法士が年収アップ(昇給)するためには?
ここでは昇給や年収アップの方法(キャリア、転職)をまとめました。同じ職場で昇進を目指す方法から、転職して年収アップを目指すには方法、理学療法士が目指せる気になる最高年収についてもご紹介しますので是非参考にしてください。
理学療法士の転職先の特徴と選び方
理学療法士の転職先の特徴についてまとめてみました。転職先を選ぶ時の注意点や、失敗してしまうケース、転職先の特徴(病院、クリニック、介護施設、訪問、教員など)について。また実際の転職の事例、キャリアアップするためのポイントについてご紹介しますので、是非参考にしてください。
40代になると転職が難しくなるため20代からが勝負
40代ともなると沢山の経験を積んでいるという印象のある年代です。そのため経営者の方は転職の際には管理職経験+αを望まれていることが多いです。そのための核となる経験やスキルを保有しているかどうかが重要です。また理学療法士は若い世代が多いので、転職先の職場で若い世代の方しかいない場合でも、馴染むための努力が必要です。転職先で何か目についても、前の職場ではこうしていたなどの目線でいくと受け入れられなくなってしまうので、転職先の現状を受け入れながら、改善する姿勢が大切です。
20代の転職事例
20代理学療法士が目的別に転職をしている事例を下記にご紹介しますので参考にしてください。
【事例1.スキルアップの為に病院から整形外科クリニックへ】
脳卒中、神経疾患、呼吸器などを中心にリハビリしていた20代PTの方は、整形分野のリハビリの経験をもっと積みたいと考え、整形外科クリニックへ転職。(理学療法士3年目での転職)
【事例2.収入アップを目的に老健から訪問リハビリへ】
年収420万の20代PTの方が、収入アップを目的に訪問リハビリへ転職。転職することで年収600万へアップ。(理学療法士8年目での転職)
【事例3.プライベートの時間確保を目的に整形外科クリニックから老健へ】
クリニックで平日・日曜日休みの勤務体制で、残業が多い職場からプライベート・家族との時間を確保のため土日休みの17時30分上がりの就労環境の老健へ転職。(理学療法士6年目での転職)
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